久保田一竹展、トロントで開催!

日本の染色工芸家、久保田一竹の展覧会が2月7日から5月13日まで、トロントのTextile Museum of Canadaで開催されました。

「光のシンフォニー」と呼ばれる久保田一竹の作品群は四季と宇宙を表現しています。

室町時代の「辻が花染め」を「一竹辻が花」として発展させました。その作業行程の展示もありましたが、気の遠くなるほど長く、一つひとつに細やかな神経を必要とする作業です。魂を削り、命をかける作業と言っても過言ではありません。

富士山をモチーフにした作品も多くみられました。

日本の久保田一竹美術館は富士山をのぞむロケーションにあるとか。いつか行ってみたいものです。

5着の着物をキャンバスにした連作。言葉を失うほどの美しさ。色、構図、染色技術の素晴らしさは息を飲むほど。そして、作品から醸し出される荘厳な空気が時代を超えて息づいています。

冬が着物の中に訪れています。展示は背面を見せる形でしたが、この作品はうしろにまわると前面を見ることができました。前面も素晴らしいものでした。

 

このテキスタイル博物館は他の博物館に比べて小さいのですが、個性豊かで秀逸な展覧会を常時行っています。

一般的なアートとは一味違うテキスタイルの世界は、触れれば触れるほど、その奥深さが感じられ、身近なモチーフだけに私達の暮らしを豊かにしてくれるアートです。是非、一度足を運んでみてください!

http://www.textilemuseum.ca/home