シネマレビュー:Betty – They Say I’m Different

Betty – They say I’m Different

公開日:2017年11月23日
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:フィリップ・コックス
上映時間:54分
公式サイト: http://www.nastygalmovie.com

<あらすじ>

伝説のファンクの女王、ベティ・デイヴィスのドキュメンタリー。ノースカロライナの農場で生まれ育ったベティは、ファンクミュージックで独自の世界観を確立した伝説のミュージシャン。マイルス・デイヴィスの妻となり、その人生は最高潮に達しているように見えたら、忽然と姿を消して30年が過ぎた。そのベティの軌跡と今を追いかけた。

<レビュー>

官能的すぎるステージングと独特のボーカルでファンクの女王に君臨したベティ・デイヴィス。

しかし、70年代というミュージックシーンに数々の伝説が生まれていた時代の舞台裏は私達が想像する以上に厳しいものだったようだ。

生み出す音楽だけでなく、ファッションやパフォーマンス、アイデンティティーなども含めてベティ・デイヴィスは間違いなく唯一無二のアーティストと呼ぶにふさわしい存在だった。

その彼女が忽然と姿を消して30年。なぜ彼女が姿を消したのか、本作では彼女のその後の軌跡を追いながら、その理由を解き明かそうとしている。

Art Gallery of Ontarioでわずか3日間の上映だったが、客席は満席。アナログサウンドと対照的な斬新でユニークなビジュアルが折り重なる構成に引き込まれる。

空白の30年の間には日本にも訪れたという。

数々の世界中の映画祭などでちょっとした旋風を巻き起こししているのもベティらしい。