オンタリオの紅葉

オンタリオ州は広い。紅葉の色合いもトロントは黄色が多いが、さらに北東にあるピーターボロあたりだと真っ赤なメープルに出会える。
同じメープルでもいろいろなカラーがある。
そして、秋が深まっていく。

支え合う木々

オンタリオ州にあるPetroglyphs州立公園はトロントから2時間あまりのところにある。

ここではさまざまな先住民のカルチャーにふれることができる。特に氷河期を経て露出した巨大な白い大理石に先住民が掘った彫刻は一件の価値がある。人や動物などが描かれている中で、不思議な生き物の姿もあり、一つひとつが具象的でありながら、全体は壮大な地球や宇宙の物語のようにも見える。

現在は保護のため、建物内部に保存されており、そこでの写真撮影と携帯の使用は禁じられている。また犬を連れて入ることはできない。

9月はハイキングに最適のシーズンだ。トレイルを歩いていると森の中で命を全うして倒れている枯木をいくつも見かけることがある。この日は、根が露出しているのに倒れていない木に出会った。上を見上げると、斜めになった木を周りの木々が支えていた(写真上)。まだ倒れるなよ、と、そんなふうに言っているような気がした。

さらに歩き進んでいくと、幸運を運んできてくれそうな金色のきのこを発見(写真下)。オンタリオの大地は豊沃だ。

Petroglyphs州立公園ウェブサイト:https://www.ontarioparks.com/park/petroglyphs

野生のヘロン

足、ながっ!
首も、ながっ!
音もなく飛び立つ優雅な姿
さよならヘロン

夏の休暇で出かけたオンタリオ州郊外のOtonabee川のほとりで野生のヘロン(アオサギ)に遭遇。美しかった。

Immersive Van Gogh – ゴッホの世界観に浸る

パリで大成功をおさめたヴィンセント・ヴァン・ゴッホ展「Immersive Van Gogh」が7月1日からトロントで開催。この展覧会は新型コロナウイルス対策を行い、来場者は床に描かれた白い円内で鑑賞する等、安全に楽しめるよう配慮されている。

広いスペース360度すべての壁面と床に広がるゴッホ作品。ビジュアルアートと音楽のコラボレーションで展開される展覧会は、従来の美術館で原画を鑑賞する展覧会とは異なり、まったく新しいアートの楽しみ方を体感させてくれる。開催は2020年9月30日まで。

会場はオンタリオ湖をのぞむトロントスター紙のビル内。

公式サイト https://vangoghexhibit.ca/

トロントにあふれるアート魂

トロント大学のキャンパス内を散歩中にお茶目なアートを発見!

公園の入り口等に必ずある、もはやお馴染みとなったソーシャルディスタンシングの注意喚起の案内板。トロント市民はしっかり守っています 🙂

トロントで反人種差別デモ

トロントのダウンタウンで30日(土)午後3時頃、反人種差別のデモ行進が行われた。

5月25日にミネアポリスで白人警官がアフリカ系アメリカ人の黒人男性George Floydさんの首を膝で強く押さえつけて死亡させた事件に続き、トロントでも27日、29歳の黒人女性Regis Korchinski-Paquetさんが24階のバルコニーから転落死する事件が起きており、現場に警察官がいたことから現在、オンタリオ州の特捜部による調査が進められている。

この日のデモはこれらの事件が発端となり、3500人以上の人々がChristie Pitts Parkに集まった。デモは午後2時過ぎ、Bloor streetを東へ向かってゆっくりと行進していった。

新型コロナウイルスのためオンタリオ州では緊急事態が6月9日まで延期されており、外出自粛要請下にある。また、ソーシャル・ディスタンシングの遵守が義務付けられており、5人以上の集会は禁止されている。

トロントのトーリー市長は、「事件に対するコミュニティの怒りは理解できるし、人種差別は現実問題だ」と述べ、「デモに参加する人は新型コロナウイルスの感染が拡大しないようソーシャル・ディスタンシングを遵守してほしい」と呼びかけていた。

5月雪の後の葉桜

新型コロナウイルスで非常事態が続く中、自然だけは季節の移り変わりと共に息づき、トロントでも桜が開花した、と思いきや5月9日(土)はまさかの雪。寒さで桜もすっかりやられているだろうと思っていた。

13日(水)、急を要する用事で外出。公共交通機関は乗らず、徒歩1時間の道のりの途中、トロント大学のキャンパス内を通ったところ、あの雪にもめげず、満開だった桜が葉桜に変わるところに出会った。暴風にあっても落ちない桜の花々が今日の青空の下で誇らしげに揺れている。

強いなと思った。

帰途の公園の入り口では、誰かがチョークで書いた食品加工者やドラッグストアのスタッフへの感謝メッセージを見つけた。

“THANK YOU ESSENTIAL SERVICES”

カナダと新型コロナウイルス


カナダ国内の各州の感染者数を表す地図
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection.html より引用

4月3日、世界の新型コロナウイルス感染者数が100万人に達した。カナダは4月2日に感染者数が1万人を超え、4月中に5万人を超えた。亡くなった方のほぼ半数が高齢者で、特に長期介護施設での集団感染と人手不足が大きな問題となっており、ケベック州とオンタリオ州の長期介護施設には医療訓練を受けた軍のチームが派遣され、支援を行っている。

ケベック州とオンタリオ州の感染者数が圧倒的に多いが、この2州を含めほとんどの州がピークに達したと見られる。そのため、各州ではビジネス再開のプランが検討され始めた。

COVID-19アプリができ、ウェビナーなどオンラインでのイベントが急速に一般化し、会社のスタッフや友人同士のZoomやSkypeなどを使ったバーチャル・ミーティングも日常生活に浸透してきた。運動のための外出は認められているものの、多くの公園は人が集まらないよう閉鎖されている。スーパーやドラッグストアは入店に人数制限をもうけているため、店の外には順番を待つ人々の列が見られる。店外も店内も2メートルのソーシャルディスタンスが遵守されている。最前線で働く医療従事者などには優先的に店内に入れるよう配慮されている。 もともとカード社会ではあったが、 レジでは直接的な接触を避けるため、ほとんどの人がクレジットカードで支払っている。スーパーやドラッグストアに設置されている買い物カゴは常に消毒されていて、以前の薄汚れてシミだらけ、時には得体のしれないベタベタしたものがついていたカゴが今や見違えるようにピカピカになっている。スーパーでは朝に高齢者用の時間帯をもうけているところもある。外出自粛が続く中、各メディアはメンタルヘルスのケアも忘れないようにと呼びかけている。トロントのハイパークも桜を見に出かける人が出ないように閉鎖する措置がとられた。侵入した人には750ドルの罰金が科される。そのかわりにトロント市のウェブサイトで桜の開花をライブ配信する。トロント市のジョン・トーリー市長は「再び開園できる日が一日も早く来るよう、今はルールを守ってほしい」と市民に呼びかけた。

トロント市のホームページ(ハイパーク)
https://www.toronto.ca/explore-enjoy/festivals-events/cherry-blossoms/

カナダ、ロックダウンへ

3月9日、カナダで新型コロナウイルス感染による初の死者が出る。

3月11日、WHOがパンデミック宣言。

3月13日、カナダ政府は不要不急の海外渡航を禁止。

3月16日、海外からの帰国者は14日間の自宅待機。

3月18日、米国との国境閉鎖。カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた市民や企業に対する経済支援を行うことを発表。

3月23日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた国内の農業従事者、農業食品ビジネスへの支援を行うことを発表。また、ワクチン開発、治療法の研究へ支援を行うことを決定。

3月27日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた中小企業への支援を行うことを発表。

3月29日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた社会的弱者の人々への支援を行うことを発表。

3月30日、カナダ国内便の乗客は搭乗前に健康診断を受けることを決定。

3月31日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題に立ち向かうため、国内企業とパートナーシップを組んだことを表明。20億ドルを投じ、検査や人工呼吸器および医療従事者のためのPPE(個人防護具:ガウン、マスク、手袋、フェイスシールドなど)の購入を計画。

3月に入ってからの政府の対応は早く、トルドー首相が毎日午前11時ごろにテレビやインターネットのメディアを通して国民に声明を発表し、その後、各メディアの代表の質疑応答を受ける日々が始まった。ロンドンから帰国後、11日に発熱があったトルドー首相夫人は検査結果で陽性が出たため、自主隔離を行っていた。まだ雪がちらつく日もあり、演説するトルドー首相の吐く息が白い。ルールを守らない市民へ「Stay home!」と強い口調で呼びかける日もあった。 カナダ公衆衛生局長のテレサ・タム博士も明確に危機感を伝え、市民は何をすべきかを毅然とした態度で伝えている。国内の感染者数、死者数はどんどん上昇していく。各企業は勤務体制をテレワークに切り替え、多くの店舗は閉店しオンライン販売へ、レストランはテイクアウトのみとなった。