Hiroshi Yamamoto “Colour of Toronto”

トロントを拠点に活躍している日本画家、山本博さんの個展が3月14日から4月14日まで、地下鉄ローレンス駅近くのPatisserie Sebastienで開催中だ。

トロントの風景を色鮮やかに生き生きと切り取った作品群はどれも温かい雰囲気で、見ていると気持ちがほっこりしてくる。

パティスリー・セバスチャンの美味しいスイーツと温かいドリンクを堪能するのもお忘れなく。

Grey Matter AR

カナダ国内外で活躍中のビジュアルアーティスト、 Karen Vanderborght による「Grey Matter AR」と題した個展がTirinity Square Video (410 Richmond St W, Suite 121) で3月21日(木)~28日(木)まで開催中だ。

会場には、壁に似たような50枚のプリントが展示してあるのみで、普通の展覧会とは少々異なる雰囲気だ。この個展の目的は作品を鑑賞するのではなく、作品から発信されるAR(拡張現実)を体験すること。

そのため、携帯にアプリのSnapChatをインストールして持参することをお勧めする。

気になるタイトルを見つけたら、まずSnapChatで撮影し、表示の指示に従ってアンロックすると自分の顔のまわりにさまざまな変化が起こる
AR体験をまわりの人と共有すると楽しさ倍増。音声でシニア達が語る名言も心に刻もう
ビジュアルアーティストのKaren。質問にも気軽に答えてくれる

3月21日のオープニングでもたくさんの人がARを体験

シニアの言葉は私達が生きる意味への理解を深めてくれると語るKarenは、21世紀の新しいシニア世代とのつながり方、コミュニティとのつながり方を提案している。

開催は3月28日まで。

<information>

https://www.facebook.com/events/1014524012090298/

RAW Toronto presents REFLECTS

3月7日(木)と8日(金)の夜、トロントの新進気鋭のアーティストがカレッジストリートのMob Clubに集結。アート、音楽、ファッションがミックスされたユニークなイベントが開催された。

アーティストに直接、作品について話が聞ける!
さまざまなミュージシャンによるパフォーマンスも。この後、ランウェイでファッションショーが行われた

<information>

https://www.rawartists.org/

https://rawartists.org/tombuisart

Pomegranate Restaurant



雪が舞う中、中東料理の人気店「Pomegranate」に行ってきました。ラム肉の煮込みのディナー。ラム特有の臭みが全くなく、サフランライスとの相性抜群。ザクロのジュースもフレッシュで濃厚。

デザートはローズの香りのシャーベット風アイスクリーム。ナッツが贅沢に入っていて美味。

Pomegranate Restaurant
http://www.pomegranaterestaurant.ca/pomegranate/index.html

T.O Uncovered FOOD. ART. MUSIC festival

2月10日(日)、一夜限りのアートイベント「T.O Uncovered FOOD. ART. MUSIC festival」に雪の中、行ってきた。場所は、トロントのリトルイタリーと呼ばれるエリアにある「Rivial」。

ミニフードコートとクラブとアートフェアが一体となったようなこのイベントの会場は、音楽のバイブレーションにアーティスト達のエネルギーが溶け合って、来場者を熱く包む。

うれしいのは、アーティスト本人と話して、直接作品を購入できること。

ひと際ユニークな個性を放っていたのは、地元アーティストのTom Buis氏の作品群。ウッドボードやパネルに描かれているのはリアルとファンタジーが交錯する不思議な世界。オリジナリティあふれるキャラクターは人間でも動物でもない。自然の木目やボードの傷もアートに溶け込ませているのも興味深い。

Tom BuisのInstagram:tombuisart

会場で日本人を発見!

フォトグラファーのRyutaro Tsukata氏は大坂出身で、現在はトロントに滞在中とのこと。デジタルとフィルムの両方で日本の風景を紹介していた。

作品はローカル色が強く、隠れた日本の味わい深い風景を切り取っている。どこかレトロな雰囲気もあり、それが観る者に新鮮な感覚を与える作品だ。

トロントの写真もインスタグラムで紹介しているので、のぞいてみてほしい。

Ryutaro TsukataのInstagram:rt.573

シネマレビュー:Shoplifters(万引き家族)

Shoplifters(万引き家族)

公開日:2018年11月23日
ジャンル:犯罪、ドラマ
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林
上映時間:120分
公式サイト:https://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/

<あらすじ>

東京の下町、日雇い労働者の柴田治とクリーニング店で働く治の妻・信代は、息子の祥太、JKリフレ店で働く信代の妹の亜紀、治の母の初枝の5人で暮らしていた。一家は治と信代の給料、初枝の年金、治と祥太による万引きで生計を立てている。しかし、初枝は独居ということになっており、同居している家族がいることは秘密だった。ある冬の日、治は近所の団地の1階にある外廊下で、ひとりの女の子が震えているのを見つけ、見かねて連れて帰ってきてしまう。

<レビュー>

是枝裕和監督は、トロント国際映画祭では 1995年「幻の光」からの常連で、今や マスター部門参加となり、北米にもファンが多い。

常にドキュメンタリータッチのホームドラマがベースで、子役には台本を与えず、現場で口頭説明して本人の言葉で台詞を言ってもらうというのは有名な話だ。

さて、本作もホームドラマだが、少々複雑な設定だ。万引きと不正に受け取っている年金で生計を立てている5人家族は嘘だらけ。そこに一人の女の子が新たな家族として加わるという、実際にあった事件を基にして作られた物語だ。

この物語の複雑性を、ひょうひょうと演じるすべての俳優が素晴らしい。特に、一家で海に遊びに出かけ、独り砂浜で波と戯れる家族たちを見つめる樹木希林演じる初枝の無垢な瞳が美しい。樹木希林は入れ歯をはずして、このシーンに臨んだ。そして、本作が彼女の遺作となった。

社会の中でうまく生きられない人達がいる。悪いことって何なのだろう。社会が決めている正しいことって一体何なのだろうと考えさせられる。

取り調べを受ける安藤サクラ演じる信代の台詞が胸をつく。

悪者はいないというスタンスでいながらも、相変わらず明確な答えを示さない是枝監督は、オーディエンスに自由に考える機会を与えてくる。

2004年の「誰も知らない」以来、一番、是枝監督らしい作品に仕上がっている。

2018年、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドール受賞作品。