ロックダウン中のトロントでデモ

11月23日(月)からトロントは2回目のロックダウンに入ったが、28日(土)の午後、ブロアストリートウェストには先住民の権利を訴えるおよそ2000人規模のデモが行われた。パトカーの誘導でクリスティピッツ・パークからクイーンズ・パークまで平和的に行進した。

オンタリオ州では第二波の勢いは急速に加速しており、特にトロントでは若者の間での感染拡大が懸念されている。さまざまな制限下での生活が長期間にわたって続いているため、市民の間には疲労や不満が広がりつつある。

オンタリオの紅葉

オンタリオ州は広い。紅葉の色合いもトロントは黄色が多いが、さらに北東にあるピーターボロあたりだと真っ赤なメープルに出会える。
同じメープルでもいろいろなカラーがある。
そして、秋が深まっていく。

支え合う木々

オンタリオ州にあるPetroglyphs州立公園はトロントから2時間あまりのところにある。

ここではさまざまな先住民のカルチャーにふれることができる。特に氷河期を経て露出した巨大な白い大理石に先住民が掘った彫刻は一件の価値がある。人や動物などが描かれている中で、不思議な生き物の姿もあり、一つひとつが具象的でありながら、全体は壮大な地球や宇宙の物語のようにも見える。

現在は保護のため、建物内部に保存されており、そこでの写真撮影と携帯の使用は禁じられている。また犬を連れて入ることはできない。

9月はハイキングに最適のシーズンだ。トレイルを歩いていると森の中で命を全うして倒れている枯木をいくつも見かけることがある。この日は、根が露出しているのに倒れていない木に出会った。上を見上げると、斜めになった木を周りの木々が支えていた(写真上)。まだ倒れるなよ、と、そんなふうに言っているような気がした。

さらに歩き進んでいくと、幸運を運んできてくれそうな金色のきのこを発見(写真下)。オンタリオの大地は豊沃だ。

Petroglyphs州立公園ウェブサイト:https://www.ontarioparks.com/park/petroglyphs

野生のヘロン

足、ながっ!
首も、ながっ!
音もなく飛び立つ優雅な姿
さよならヘロン

夏の休暇で出かけたオンタリオ州郊外のOtonabee川のほとりで野生のヘロン(アオサギ)に遭遇。美しかった。

Immersive Van Gogh – ゴッホの世界観に浸る

パリで大成功をおさめたヴィンセント・ヴァン・ゴッホ展「Immersive Van Gogh」が7月1日からトロントで開催。この展覧会は新型コロナウイルス対策を行い、来場者は床に描かれた白い円内で鑑賞する等、安全に楽しめるよう配慮されている。

広いスペース360度すべての壁面と床に広がるゴッホ作品。ビジュアルアートと音楽のコラボレーションで展開される展覧会は、従来の美術館で原画を鑑賞する展覧会とは異なり、まったく新しいアートの楽しみ方を体感させてくれる。開催は2020年9月30日まで。

会場はオンタリオ湖をのぞむトロントスター紙のビル内。

公式サイト https://vangoghexhibit.ca/

トロントにあふれるアート魂

トロント大学のキャンパス内を散歩中にお茶目なアートを発見!

公園の入り口等に必ずある、もはやお馴染みとなったソーシャルディスタンシングの注意喚起の案内板。トロント市民はしっかり守っています 🙂

トロントで反人種差別デモ

トロントのダウンタウンで30日(土)午後3時頃、反人種差別のデモ行進が行われた。

5月25日にミネアポリスで白人警官がアフリカ系アメリカ人の黒人男性George Floydさんの首を膝で強く押さえつけて死亡させた事件に続き、トロントでも27日、29歳の黒人女性Regis Korchinski-Paquetさんが24階のバルコニーから転落死する事件が起きており、現場に警察官がいたことから現在、オンタリオ州の特捜部による調査が進められている。

この日のデモはこれらの事件が発端となり、3500人以上の人々がChristie Pitts Parkに集まった。デモは午後2時過ぎ、Bloor streetを東へ向かってゆっくりと行進していった。

新型コロナウイルスのためオンタリオ州では緊急事態が6月9日まで延期されており、外出自粛要請下にある。また、ソーシャル・ディスタンシングの遵守が義務付けられており、5人以上の集会は禁止されている。

トロントのトーリー市長は、「事件に対するコミュニティの怒りは理解できるし、人種差別は現実問題だ」と述べ、「デモに参加する人は新型コロナウイルスの感染が拡大しないようソーシャル・ディスタンシングを遵守してほしい」と呼びかけていた。