カナダ、ロックダウンへ

3月9日、カナダで新型コロナウイルス感染による初の死者が出る。

3月11日、WHOがパンデミック宣言。

3月13日、カナダ政府は不要不急の海外渡航を禁止。

3月16日、海外からの帰国者は14日間の自宅待機。

3月18日、米国との国境閉鎖。カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた市民や企業に対する経済支援を行うことを発表。

3月23日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた国内の農業従事者、農業食品ビジネスへの支援を行うことを発表。また、ワクチン開発、治療法の研究へ支援を行うことを決定。

3月27日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた中小企業への支援を行うことを発表。

3月29日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題で打撃を受けた社会的弱者の人々への支援を行うことを発表。

3月30日、カナダ国内便の乗客は搭乗前に健康診断を受けることを決定。

3月31日、カナダ政府は新型コロナウイルス問題に立ち向かうため、国内企業とパートナーシップを組んだことを表明。20億ドルを投じ、検査や人工呼吸器および医療従事者のためのPPE(個人防護具:ガウン、マスク、手袋、フェイスシールドなど)の購入を計画。

3月に入ってからの政府の対応は早く、トルドー首相が毎日午前11時ごろにテレビやインターネットのメディアを通して国民に声明を発表し、その後、各メディアの代表の質疑応答を受ける日々が始まった。ロンドンから帰国後、11日に発熱があったトルドー首相夫人は検査結果で陽性が出たため、自主隔離を行っていた。まだ雪がちらつく日もあり、演説するトルドー首相の吐く息が白い。ルールを守らない市民へ「Stay home!」と強い口調で呼びかける日もあった。 カナダ公衆衛生局長のテレサ・タム博士も明確に危機感を伝え、市民は何をすべきかを毅然とした態度で伝えている。国内の感染者数、死者数はどんどん上昇していく。各企業は勤務体制をテレワークに切り替え、多くの店舗は閉店しオンライン販売へ、レストランはテイクアウトのみとなった。