トロントで反人種差別デモ

トロントのダウンタウンで30日(土)午後3時頃、反人種差別のデモ行進が行われた。

5月25日にミネアポリスで白人警官がアフリカ系アメリカ人の黒人男性George Floydさんの首を膝で強く押さえつけて死亡させた事件に続き、トロントでも27日、29歳の黒人女性Regis Korchinski-Paquetさんが24階のバルコニーから転落死する事件が起きており、現場に警察官がいたことから現在、オンタリオ州の特捜部による調査が進められている。

この日のデモはこれらの事件が発端となり、3500人以上の人々がChristie Pitts Parkに集まった。デモは午後2時過ぎ、Bloor streetを東へ向かってゆっくりと行進していった。

新型コロナウイルスのためオンタリオ州では緊急事態が6月9日まで延期されており、外出自粛要請下にある。また、ソーシャル・ディスタンシングの遵守が義務付けられており、5人以上の集会は禁止されている。

トロントのトーリー市長は、「事件に対するコミュニティの怒りは理解できるし、人種差別は現実問題だ」と述べ、「デモに参加する人は新型コロナウイルスの感染が拡大しないようソーシャル・ディスタンシングを遵守してほしい」と呼びかけていた。