秋の森

秋の森を歩く。そして、命の移り変わりの目撃者となる。

自ら大木を離れて、はらはらと宙を舞い踊り、土に帰るメープルの葉たち。

カナダまさかの総選挙2021

カナダは全国的に新型コロナによる第4波の真っただ中。9月20日にカナダ総選挙が実施されるというニュースを聞いて「え、なぜ、今?」と思った有権者は少なくなかったのではあるまいか。

そんな国民の思いが反映されてか、選挙直前の世論調査では自由党と保守党が拮抗する形となり、続投を目指すトルドー首相は予期せぬ苦戦を強いられる。

開票結果は、自由党が保守党をおさえ、かろうじて第1党を維持したものの、過半数には届かず再び少数与党政権となった。弱冠49歳のトルドー首相は3期目の続投が決まった。

トロントでワクチン反対デモ

18日、トロントのブロアストリートでワクチン反対デモが行われた。ビルの屋上に集まった鳩たちが、それを眺めている。

カナダ各州がワクチンの義務化やワクチンカード導入を次々に発表する中、オンタリオ州も9月22日からワクチンカード導入を決定した。

オンタリオ州郊外のファーマーズマーケット

オンタリオ州郊外のファーマーズマーケットを訪れた。濃い色をつけたダイナミックな野菜たち。

オンタリオ州のスイートコーンは驚くほどの甘みでやみつきになるほど絶品。

かぼちゃー。

広大な大地を見渡す丘に建つ手作り風のかわいい鳥小屋。そのまわりで走り回ったり、ご飯を食べたりと忙しいチキンたち。

ピーターボロの水辺を散策

ピーターボロのダウンタウン近くを散歩中。映画に出てきそうな鉄製の橋。

さりげなく設置してある注射針を捨てるボックス。1年くらい前にはなかったグラフィティで覆われていた。が、「NEEDLE DROP BOX」の表示はしっかり残されているのがミソ。

カヤックしている人の姿がちらほら。気持ちよさそう。川の流れと風を感じながら、ゆっくりと時間が過ぎていく。

ティピで一晩過ごしたら

ピーターボロはオンタリオ州でも内陸部の印象があったが、湖が数多く点在し、トレイルには小川が流れ、豊かな自然ふれることができる。

思いがけず、木材で造られたティピに遭遇。中は以外に広く、小さなベンチのようなものも設えてあり、中央には焚き火の後があった。ここで一晩過ごしたら、何かが起こりそう。

ピーターボロのロック

オンタリオ州にあるピーターボロ・リフトロックは、建設に8年間を要し、1904年7月9日に落成した歴史ある船舶昇降機。垂直昇降の高さは19.8mもある。ちょうど観光客を乗せた船が入ってきた。

みるみる上昇し、まるで船がエレベーター化したかのよう。間近で見ると圧巻だ。上りきると、船はすべるように水面を前進していった。

乗客は皆、マスクをしていた。ウィズ・コロナを実感させる光景だった。

野うさぎと遊ぶ

トロントから北東へ車で1時間半ほどのところにあるピーターボロ市は、コテージタウンとして人気の自然豊かなエリア。住宅街でも野生の動物たちがのびのびと暮らしている。

散歩中に、なにかを探しているらしい野うさぎとばったり出会った。愛らしい姿は見ているだけで一緒に遊んでもらっている気分になる。そっと近づいていったけれども、目があった途端、草むらの中に飛び込んで行ってしまった。

2回目のワクチン接種も加速中

ワクチン接種が予定よりも早いスピードで進行中のカナダ。2回目の予約は9月だったが、早く受けて良いとの通達が。さらに、近所のウォークインクリニックが併設されているドラッグストアで受けられることがわかったので、早速予約をして受けに行った。

待ち人ゼロ。私が行った時にちょうど接種が終わった人が診察室から出てきた。さまざまなチェック事項も予約時にオンラインで済ませているので、受付もかなりシンプル化されていた。すぐに接種。椅子に座って待機すること15分。その後、帰宅。私が帰るときに、一人、ワクチン接種を受けに来た人とすれ違った。

1回目と同様、翌日の夕方から副反応が出た。今回の方が強い。悪寒、38度の熱、体の痛みなど。熱は一晩で嘘のようにひいた。

毎日のように、ワクチン接種状況が報道されている。私は今日からワクチン接種2回完了者の中に入ることになる。

ストリートカーに16か月ぶりに乗ってみた

歯の詰め物がとれてしまい、やむなく急遽、歯医者に行くことになってしまった。ずっと避けていた公共交通機関だが、昼間の空いている時間帯だし、乗ってみようかなという気になった。

行きは約1時間ほどかけて歩いたが、帰りはトロントのダウンタウンを網羅するストリートカーを使った。実に16か月ぶり。対人距離を保持するため、約半分のシートには利用者が座らないように黄色の帯のサインがついている。もちろんマスク着用。乗客が少ないこともあってか、車内は信じられないくらい清潔感にあふれている。平常時でも、これくらいキレイだといいのに。