サンタが街にやってきた!

The 119th Original Santa Claus Parade, CP24

今日(11月26日)、第119回目のサンタクロース・パレードがトロントで行われた。昨年に続き、今年もリアル開催となった。毎年、この日は小雪が舞うような寒い日と決まっている。今年も例外なく凍てつく朝を迎えたが、沿道はベストスポットでパレードを楽しもうと早くから折りたたみ式のキャンピングチェアとお弁当や温かい飲み物を持って集まった人々で埋め尽くされた。最後にサンタが登場すると、ものすごい歓声が。パレードは最高潮と迎え、ストリート全体を巻き込んで一つになる。

サンタの姿が見えなくなると、ストリートはあっという間にもとの日常の姿に戻っていった。遠くてサイレンの音が聞こえる。来週から師走だ。

小さな池の物語 – カモ vs グース

ある晴れた秋の日のこと。小さな池でカモの一族が楽しく遊泳していました。ところが、泳ぐ先には大きなカナダグースの一族がたむろっていたのです。カモとグースがまさかの一騎打ち? 

先頭を行くカモは、色めきだったグースをするりとかわして平然と泳ぎ進んでいきます。それに続く子カモたちにグースは手出しできません。

ほっと安心したのも束の間。行く手にまたも別のグース一族が。

カモの一族は、今度もさりげなくグースに挨拶しつつ、通り過ぎていきます。このグースの一族は平和主義なのか、気にもせずにカモ一族を見送ります。小さな池はみんなの池。

tiff 2023!

今年のトロント国際映画祭は、9月7日から17日まで開催された。全米映画俳優組合のストライクの余波はあったものの、今年は完全リアルで行われた。オープニングは宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」。本映画祭の最高賞である観客賞(ピープルズ・チョイス・アウォード)はコード・ジェファーソン監督の「American Fiction」が受賞した。

先住民の保護区へドライブ

ここはオンタリオ州ピーターボローから車で北へ14キロほどのところにあるオジブエ(Ojibwe)先住民の保護区。先住民のさまざまなアートやグッズを扱うWhetung Ojibwa Centreがある。タックスフリー。

この地区に入ると制限速度が50km/hrとなり、どんなに見通しがよくて空いていてもこの速度を守って進む。ハイウェーでの移動に慣れているせいか、途端に時間の流れが緩やかになり、まわりの景色の色や匂いや風の動きに敏感になり、自然を感じる時間が訪れた。

その後、トレント大学が有するハイキングトレイルを散策していたら、ティピを発見。その姿は森に溶け込んでいる。意外に大きくてしっかりした造りだ。

郊外で暮らすグースたち

ピーターボロのダウンタウンを散策。川のほとりでくつろぐグースたち。トロント市内で悪態をついている不良グースと違って、郊外に住む彼らはのびのび暮らしている、ように見える。

トロントアイランドへの散歩旅

オンタリオ湖に浮かぶトロントアイランドへはフェリーで約15分の旅。たまに行ってみたくなる場所だが、夏はイベントも多く、コロナ明けと相まってフェリー乗り場には気の遠くなるような行列が。帰りのフェリーはCentre Islandより東にあるWard’s Islandから乗船。空いていた!

トロントアイランドから見た曇り空の摩天楼。いつのまにか新しい高層ビルが増えていた。

Happy Canada Day 2023!

カナダは1867年7月1日、すでにイギリス連合王国の一部だった一部の州にノバスコシアとニューブランズウィックが加わりカナダ連邦として誕生した。今日、156回目の建国記念日を迎えたカナダは、国としての歴史はとても浅い。しかし、カナダの先住民の歴史は4万年前に遡る。今年、パンデミック以来オタワでリアル開催されたカナダ・デーを祝うイベントでは、まず最初に先住民女性3名のスピーチがあった。彼女たちはこう語りかける、「大地は我々の一部であり、征服するためのものではない」「大地の声を聞け、そして慈しめ」と。

現在のカナダ総督メアリー・サイモンは、2021年にトルドー首相から指名された史上初の先住民族の女性。彼女はスピーチで、現在カナダが向き合っている「真実と和解(Truth and Reconciliation)」に触れ、これは先住民の問題ではなく、カナダの問題であると語った。

一方、来年、カナダとして初めて月へ宇宙飛行を行う予定の宇宙飛行士ジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen)もステージに登場。カナダのいろいろな未来を示唆する式典となった。

カナダで広範囲に起こっている森林火災の影響で空は真っ白に煙り、連日、大気汚染が高レベルに達し、警報が出されている。アフターコロナとなっても人々の息苦しさはまだ続いている。会場でカナダ国旗を手にし、頬には赤いメープルリーフのペイントをした満面な笑顔の無邪気な子どもたちと地球の健全な未来を願わずにはいられない。

オタワで開催されたカナダ・デーのイベントで国歌を歌うカナダの総督(左)とトルドー首相(左から2番目)