ストリートミュージシャンが街にエネルギーを注入

憂鬱な気分で歯科医のクリニックに向かっていたところ、ファンキーなストリートミュージシャンに遭遇。これだけのホーンセクションにドラムがいるスタイルは珍しい。場所がトロントの著名な音楽学校「The Royal Conservatory of Music」にほど近かったので、生徒か先生たちかもしれない。ファンキーなサウンドに躍動感あふれるパフォーマンスで道行く人々は足を止めて聞き入っている。私の憂鬱な気分も吹き飛んだ。初夏の午後、トロントの街にエネルギーを注ぎ込むストリートミュージシャン、最高。

カーサ・ローマでダイアナ元妃の展覧会

トロントの観光スポットとして人気のカーサ・ローマにウォーキングついでに立ち寄ったあら、これまで語られなかったダイアナ元妃のストーリーを紹介する展覧会が開催されていた。入り口近くには、さまざまな場所へ彼女を送迎しであろう黒塗りのロールスロイスの姿が。

没後25周年。その日、私はミネアポリスのホテルに滞在中で、ダイアナ妃が交通事故で亡くなったらしいというテレビのニュース速報を見て、衝撃を受け、その夜、ひどい雷雨で眠れなかったところを追い打ちをかけるように、夜中にホテルの火災報知器が鳴り出し、ロビーでひとり腕組みしながら呆然と立ちすくんでいたことを思い出した。

土曜に楽しむ和食御膳弁当

以前に本ブログでも「紅生姜の作り方」を紹介したトロント在住の和食料理人、伊地知(いじち)俊行氏がこのほど土曜限定で和食御膳弁当の販売を開始した。

出汁は鰹と昆布から丁寧にとり、旬の食材の旨味を最大限に引き出している料理の数々は見た目にも美しい。和食の優しい味わいは1週間の心とカラダの疲れを癒やしてくれる。

オンラインでオーダーし、トロントやミシサガなどでピックアップする。詳細はこちら。数量限定なので、オーダーはお早めに!

ラプターズの試合中に火災発生

3月26日、トロントのスコシアバンク・アリーナで行われていたNBAのトロント・ラプターズ対インディアナ・ペイサーズの試合中、東側のセクション103の上にあったスピーカーの一つから電気火災が発生。これにより、前半戦の残り4分あまりの時点で、試合が一時中断され、観客は安全のため全員、アリーナ外に避難するという事態となった。写真=火災が発生した付近(写真上部)の誰もいなくなった観客席。

1時間後、無観客で試合が再開され、ラプターズが勝利した。

同アリーナは築23年。

2度目のコロナ禍のクリスマス、カナダは記録更新中

オミクロン株の急激な蔓延でカナダの各州が3回目/ブースター接種を推進している中、1日の新規感染者数は増え続けている。オンタリオ州では25日に初めて1万人を突破、パンデミック以来の記録を更新する10,412件に達した。

専門家によると、多くの公衆衛生機関では検査能力が限界に達しているため、実際の患者数は報告数よりもはるかに多い可能性があるという。

各州ではクリスマスホリデー前に集会の人数制限などについて再び規制強化を実施しているが、ロックダウンまでには至っていない。

ピカソ「青の時代」展、AGOで開催中

オンタリオ美術館で2021年10月6日から開催中の「PIcasso: Painting The Blue Period」に行ってきた。

若くして才能を開花させ、その一生を芸術に捧げたパブロ・ピカソは、作風をコロコロ大きく変える作家としても有名だ。その中でも、当時、もっとも商業的に成功しなかったのがこの「青の時代」の作品群。抽象画家としてのイメージが強い彼だが、親友の自殺をきっかけに、世の中の底辺で生きる人々を真摯に見つめて描いた青春期の作品には、華やかな時代の作品とは対局的な暗澹で生々しいエネルギーを感じる。

本展覧会では、たとえばポスターにも使われている「The Blue Room」で描かれている室内に飾られていた絵画作品のリアル版の展示があったり、ピカソが影響を受けたロダンやロートレック作品の展示があったりと、鑑賞者にとって奥行き感のある内容となっている。

ウイークデーの昼前くらいに出かけたので来場者も少なめ。ゆったり鑑賞できた。

1903年の作品「The Soup」は、「青の時代」では数少ないやや明るめの作品。

1904年の作品「The Frugal Repast」。このエッチング作品は資金作りのために製作したとか。弱冠23歳のピカソのこの成熟度と多彩な芸術的才能には心底度肝を抜かれる。

若さゆえの研ぎ澄まされた感性で孤独と陰鬱な作品を描き続けた「青の時代」から、「薔薇色の時代」へ。色のトーンが一変し、題材も女性のヌードが多い。

その後は、キュビスム、新古典主義、シュルレアリスムの各時代へと駆け上がっていく。

ところで、「青の時代」の作品の中にはキャンバスの下に別の作品が描かれているものがあることが明らかになっており、本展覧会でもテクノロジーを駆使して解明していく様子をビデオで紹介していた。確かに興味深いが、ピカソにとってこれが明るみに出るのは不本意ではあるまいか。

2022年1月16日まで開催中。入場には予約が必要。詳細は以下のサイトをご覧ください。
https://ago.ca/exhibitions/picasso-painting-blue-period

Immersive Van Gogh – ゴッホの世界観に浸る

パリで大成功をおさめたヴィンセント・ヴァン・ゴッホ展「Immersive Van Gogh」が7月1日からトロントで開催。この展覧会は新型コロナウイルス対策を行い、来場者は床に描かれた白い円内で鑑賞する等、安全に楽しめるよう配慮されている。

広いスペース360度すべての壁面と床に広がるゴッホ作品。ビジュアルアートと音楽のコラボレーションで展開される展覧会は、従来の美術館で原画を鑑賞する展覧会とは異なり、まったく新しいアートの楽しみ方を体感させてくれる。開催は2020年9月30日まで。

会場はオンタリオ湖をのぞむトロントスター紙のビル内。

公式サイト https://vangoghexhibit.ca/

トロントにあふれるアート魂

トロント大学のキャンパス内を散歩中にお茶目なアートを発見!

公園の入り口等に必ずある、もはやお馴染みとなったソーシャルディスタンシングの注意喚起の案内板。トロント市民はしっかり守っています 🙂