Happy Canada Day 2023!

カナダは1867年7月1日、すでにイギリス連合王国の一部だった一部の州にノバスコシアとニューブランズウィックが加わりカナダ連邦として誕生した。今日、156回目の建国記念日を迎えたカナダは、国としての歴史はとても浅い。しかし、カナダの先住民の歴史は4万年前に遡る。今年、パンデミック以来オタワでリアル開催されたカナダ・デーを祝うイベントでは、まず最初に先住民女性3名のスピーチがあった。彼女たちはこう語りかける、「大地は我々の一部であり、征服するためのものではない」「大地の声を聞け、そして慈しめ」と。

現在のカナダ総督メアリー・サイモンは、2021年にトルドー首相から指名された史上初の先住民族の女性。彼女はスピーチで、現在カナダが向き合っている「真実と和解(Truth and Reconciliation)」に触れ、これは先住民の問題ではなく、カナダの問題であると語った。

一方、来年、カナダとして初めて月へ宇宙飛行を行う予定の宇宙飛行士ジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen)もステージに登場。カナダのいろいろな未来を示唆する式典となった。

カナダで広範囲に起こっている森林火災の影響で空は真っ白に煙り、連日、大気汚染が高レベルに達し、警報が出されている。アフターコロナとなっても人々の息苦しさはまだ続いている。会場でカナダ国旗を手にし、頬には赤いメープルリーフのペイントをした満面な笑顔の無邪気な子どもたちと地球の健全な未来を願わずにはいられない。

オタワで開催されたカナダ・デーのイベントで国歌を歌うカナダの総督(左)とトルドー首相(左から2番目)